アサヒビール「ティークオリティ」
 アサヒビール「ティークオリティ」は1992年2月に発売された。当時、紅茶飲料はキリンビバレッジ「午後の紅茶」が寡占的シェアを占めている状況であった。アサヒビールは品質の良さを積極的に訴えていく「クオリティ戦略」を採り3年目のシーズンを迎えていたが、紅茶飲料についても同戦略の一環として、ティークオリティを販売することとした。

 ティークオリティの大きな特徴は、「ティーブレンド」を全面に押し出したことである。茶葉の使用にあたって、イギリスのティーブレンダー、デビッド・パンター氏(英国ジオ・ホワイト社会長)に依頼、飲んだ後に渋みの残らない缶紅茶向きの味を追求した。宣伝についてもタレントに中山美穂を起用、英国仕込みの高級感を全面に打ち出したことにより、午後の紅茶のシェアを崩すことに成功した。

ティークオリティ新発売時の新聞広告

 ティークオリティは現在も販売されているが、その後消費者の甘味離れが進んだため、それに合わせ1995年に発売されたノンシュガー紅茶飲料「Teao」(ティオ)に販売の主流は移動している。

●1992年

 発売当初の3アイテム。他社製品と一番異なる点は、ラインナップにレモンティーが存在しないことである。

1)ティークオリティ ストレートティー/アサヒビール/4901004234711/340g/1992年
2)ティークオリティ ミルクティー/アサヒビール/4901004234810/340g/1992年
3)ティークオリティ ティーオーレ/アサヒビール/4901004234919/280g/1992年

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●1993年

 一般的に缶紅茶は缶の色により内容(赤:ストレートティ、白:ミルクティー、黄:レモンティー)を表している。ティークオリティについては1992年発売時ストレートティーが青色の缶だったが、1993年に赤色に変更される。ミルクティーセレクションはこの年初めに発売されたプレミアム版である。
 この年の夏に発売されたティーオーレよりパッケージデザインが変更となる。

4)ティークオリティ ストレートティー/アサヒビール/4901004234711/340g/1993年
5)ティークオリティ ミルクティーセレクション/アサヒビール /4901004236715/250g/1993年
6)ティークオリティ ティーオーレ/アサヒビール/4901004240712/280g/1993年

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●1994年

 この年になって、夏場向け商品として初めてレモンティーが発売された。レモン果汁にはイタリアのシシリー産レモンを使用するという凝りよう。秋にはストレートティーとミルクティーについてもティーオーレと同デザインのパッケージとなる。

7)ティークオリティ アイスティー シシリーレモン/アサヒビール/ 4901004241917/340g/1994年
8)ティークオリティ ストレートティー/アサヒビール/4901004234711/340g/1994年
9)ティークオリティ ミルクティー/アサヒビール/4901004234810/340g/1994年

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