ゲータレード
 アメリカンフットボールの選手は2時間の練習で平均2.5リットルの水分を汗として失うが、その水分を水を飲むことにより摂取すると、運動中は水分の吸収が遅いために吐き気やモタレ感の原因となることがあり、従来はあまり水を飲まずに練習することが普通であった。
 しかし、そのために体内の水分が欠乏し「汗腺疲労」を起こし、しまいには熱射病となり死亡するケースもあり、1965年には全米で熱射病のため20名のアメフト選手が死亡した。

 この事実をなんらかの方法で打開しようと、同年にフロリダ大学助教授兼同大学腎臓電解研究所長のロバート・ケード博士が研究を開始した。その研究の結果により作成された飲料をフロリダ大学のアメフト部でテストしたところ、好結果がもたらされ、その結果当然のことながら、チームの成績も向上した。そこで、この飲料は同チームのニックネームである「Gator:ゲーター(アメリカワニ:アリゲーターの略)」の飲み物(Ade:エード)ということで、「Gatorade(ゲータレード)」と名付けられた。

 ゲータレードは1968年にストークリー・ヴァンキャンプ社に製造権が譲渡され、米国のスポーツ飲料のシェアのうち、90%を占めている。日本には1972年頃から輸入されていたが、1980年に雪印食品が独占輸入販売契約をストークリー・ヴァンキャンプ社と締結し、現在に至っている。
 しかし、「スポーツ飲料」ということで当初販路を運動具店に求めた結果、自販機やスーパー・コンビニを主に販売された大塚製薬「ポカリスエット」やコカ・コーラ「アクエリアス」に大きく水をあけられてしまった。1995年にはパッケージを一新し、マイケル・ジョーダンをCMキャラクターにし販促に努めたが、出遅れを挽回することはできなかった。その結果、1998年よりポッカコーポレーションの自販機網で販売することとなった。これは、スポーツ飲料ジャンルにおいて柱となる製品が出なかったポッカとの利害関係が一致したことが理由であると思われる。

●日本版

1)ゲータレード/雪印食品/490101508/350g/1992年
2)ゲータレード/雪印食品/4903010461340/350g/1993年/果汁3%
3)ゲータレード/雪印乳業/4903050153336/340g/1995年
4)ゲータレード グレープフルーツ/雪印乳業/4903050153343/340g/1995年

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●韓国版

 この缶のデザインは日本版の発売当初のデザインと同じ。

5)ゲータレード/Cheil Foods & Chemicals Inc./880100750037/250g/1992年

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