しかしながら、地方の零細飲料メーカーでは、強力な販売力を持つコカ・コーラには太刀打ちできず、ほとんどの地域でコーラに負けてしまった。唯一普及したのが北海道であったが、これはコーラより早くガラナが北海道に上陸したためと伝えられる。
上記理由により、ガラナは全国に普及せず、地方飲料業者により細々と販売される状況が続いたが、1995年の秋に開催された飲料見本市「アジアベブ'95」にてガラナのフレーバー供給元である坂本香料がブースを出展、ガラナ飲料の展示を行ったところ、観覧者の大きな注目を浴びたところから、状況は一変する。2年後の1997年には有名メーカーからもガラナ飲料が多数販売され全国に普及することとなった。
日本のガラナ飲料はブラジルのそれとは違い、炭酸も弱くマイルドな味付けとなっていたが、1997年以降販売されたものはブラジル風で強炭酸のものもあり、現代的な味覚となっている。
●北海道限定のガラナ
コアップガラナの瓶のデザインは日本のキモノのイメージでデザインされたとの事。これはコカ・コーラのコンツアーボトルがホブルスカートのイメージでデザインされた事と合い通じるものがある。
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1) コアップガラナ/小原/-/200ml
2) コアップガラナ/日本コアップ/4902366000136/350ml/1997年
キリンメッツはかつて全国発売されていたものが北海道限定として残る。
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3) メッツ ガラナ/キリンビバレッジ/4901411264714/350ml/1993年
4) メッツ ガラナ/キリンビバレッジ/4901411264714/350ml/1994年
リボン・ガラナは内地で販売されているガラナとは別物。残りの2品は北海道内メーカーの製品。
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5) リボン・ガラナ/サッポロビール/4901880812829/350ml/1996年
6) ガラナスカッシュ/サッポロウエシマコーヒー/4901788950043/350ml/1995年
7) ガラナエール/丸善市町/4977884001019/250ml/1995年
●有名メーカーのガラナ
「ビートニック」ブランドは1993年に使用された炭酸飲料の名前。以前はレモンとジンジャーエールというミキサー系飲料であったが、ガラナも同様の飲料であるところから、ビートニックブランドを使用することなったのであろう。
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8) ビートニック ブラジリアン・ガラナ/サントリー/4901777038226/350ml/1997年
9) ビートニック ブラジリアン・ガラナ/サントリー/4901777038219/350ml/1997年
カフェガラナはガラナ入りコーヒースカッシュ。予想していた通り、非常にまずい炭酸飲料であり、見事に1年で終売。
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10) カフェガラナ/ペプシコ・インク/4902570168578/350ml/1997年
11) ガラナ/サッポロビール/4901080816940/350ml/1997年
12) レッドビート ガラナスカッシュ/ポッカコーポレーション/4902471027387/350ml/1997年
ガラナップはガラナエキス入りビタミン飲料。これは1997年のガラナ流行の前に販売されていた。
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13) ガラナップ/プリオ・ブレンデックス/4976501101644/340ml/1995年
14) ガラナ/チェリオ中部/4902074002088/350ml/1997年
15) ガラナ/山崎製パン/4903110781660/350ml/1997年
●中小メーカーのガラナ
アンタチカ ガラナはアライドのホームページによると。「世界で一番飲まれているガラナ」だそうだが、日本ではあまり見かけない。CMには高橋かおりが登場。
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16) アンタチカ ガラナ/アライド/4962410001045/350ml/1997年
17) ガラナスポートソフト/アイエスエイ 千葉支社/4516999000014/350ml/1996年
18) ガラナ/キャピタルフーズ/4972017544746/350ml/1997年
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19) アクアマリン ガラナ/三国フーズ/4978008393096/350ml/1997年
20) ボナペット ガラナ/イマイ/4515245000013/350ml/1997年