清涼飲料水の歴史などを調べるき っかけとなったのが、70年代中期に サントリーが配布した「洋酒とカク テル」という小冊子である。高度経 済成長期、洋酒の需要も増えていっ たが、家庭でのカクテルの作り方や 洋酒の蘊蓄を紹介するという内容で あった。 どうしてこの冊子が手許にあるの か。私が小学校4、5年生の頃、母 が新潟駅前にあった麻雀屋とスナッ クにアルバイトで行っていたからで ある。 スナックといえば、当然、酒が付 き物だが、それが縁でサントリー主 催のカクテル教室を受講することに なった。前述の通り、家庭でカクテ ルを楽しむ人たち向けの教室である。 今では伝説となった「舶来居酒屋・ 和田」のマスターが講師だったとの こと。 そのカクテル教室で母がもらって きたのが前述の「洋酒とカクテル」。 これを小学生時代に読みふけってい たこともあり、洋酒やカクテルにつ いての知識は、一般人よりは詳しい と思う。その割に、若いころ洋酒が 飲める店にはほとんど行っていなか ったのは何故だろう。 さて、最近気づいたことなのだが、 醸造酒が私の体に合わないというこ とがわかった。道理で居酒屋の飲み 放題が苦手なわけだ。居酒屋でも可 能な限りウィスキーにしているが、 周りの人からすると違和感大アリら しい。やはり洋酒はバーで味わうの がいいのではと思う。私の飲み屋デ ビュー(?)は3歳頃昭和新道のバー だったらしいし、出生時の本籍が新 潟日活の向かい(古町通四)だったせ いか、バーで酒を飲むシーンが多い、 「日活アクション映画」も大好きだ。 しかし、小心者ゆえ「独り飲み」 をする勇気は無く、加えて、一緒に 飲みに行くパートナー(できれば美女) もまわりにはいない。まあ、店も美 女確保も、一歩踏み出す勇気があれ ばそれで済む話であるが。 新潟市内のホテルにはバーラウン ジがあるし、勤務先のある新潟駅南 もショットバーは数軒ある。駅ナカ のプロントという手もあるだろう。 あちこち巡って、お気に入りの店を 作り、アキラや裕次郎のように、バ ーの似合う男になるよう、がんばっ てみようか。