観缶楽学 第5話

 ダイエット、その一杯が命取り?

 「午後の紅茶」という缶入り紅茶があるのはご存じ
だと思います。甘さ控えめということで、女子高校生
から人気が出たと言われている商品です。

 この紅茶には発売当初、「無糖プレーンティー」と
いう全く甘味料の入っていないものがラインナップに
存在しました。ダイエットにはもってこいの缶紅茶で
したが、これについては人気が無く、あっと言う間に
消えてしまいました。

 どこのメーカーの缶紅茶も女性を意識しているのか、
甘さ控えめというのがセールスポイントです。しかし、
食品成分表やカロリーブックを見ると、入っている糖
分の量は喫茶店で飲む紅茶の数倍です。もし、目の前
に缶紅茶に入っているのと同じ量の砂糖があったとし
ても、それを口に入れる人はまずいないことでしょう。
 ですから、何も考えずガブガブ飲んで適度な運動を
しなければ、太ってしまうのは明らかです。

 最近、低カロリー甘味料を使った缶飲料もたくさん
出回っていますが、どうしてそこまでして甘いものを
飲みたいのでしょうか。
 低カロリー甘味料には、砂糖の甘さに慣れた日本人
にとって、非常に違和感ある味のものがありますし、
お腹がゆるくなったりするなど体質に合わないものも
あります。つまり、低カロリーだからといって、体や
精神的に良いとは限らないのです。

 私は年間数百本もの缶ジュースを飲んでいるせいか、
とても太っていると思われています。ところが、身長
184センチで体重が68キロと、むしろ痩せ型の体質なの
で、初対面の方は皆さん驚いてしまいます。缶ジュー
スもたくさん飲みますが、実はお茶も毎日リットル単
位で飲んでいるので、思ったほど太らないのでしょう
か。

 ダイエットの味方でもあり敵でもある清涼飲料水。
薬ではありませんが、用途と目的と体に合ったものを
選んでお召し上がりくださいませ。

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