サントリーより発売されたリプトンの「ザ・ティー　ロイヤルミル
クティー」はミルクをたっぷり使った英国伝統のミルクティー。リ
プトンの貫いた「原茶主義」と英国進出したユニクロの共通点は？

　紅茶のブランドでリプトンの名前を
挙げない人はいないだろう。「茶園か
ら直接ティーポットに」というコンセ
プトのもと、茶園から直接茶葉を買い
付けブレンドを行うことにより、当時
の市価の半値で紅茶を販売することが
でき、大成功を収めることとなった。
これと同じような話、どこかで聞いた
ことがないだろうか。そう、カジュア
ルウエアのユニクロである。つまり、
ユニクロはリプトンの手法をもって今
年イギリスに乗り込んだわけなのだ。

　さて、01年初めからサントリーがリ
プトン缶紅茶を販売しているが、秋冬
向け商品として「ロイヤルミルクティ
ー」が発売になった。他社でもミルク
ティーとは別に牛乳分の多いティーオ
レを販売しているが、リプトンもその
お約束に倣ったものだ。

　ティーオレというとホットで飲む場
合が多いが、温かいと甘味を強く感じ
る。しかし糖分はアイス時にちょうど
よい量なので、どうしても甘過ぎにな
ってしまう商品が多かった。ところが
この製品はホットでちょうど良い甘さ
になるような甘味に設定してある。そ
こがリプトン紅茶の細やかな心遣いで
あると言えよう。

　缶にはにこやかに紅茶を飲むリプト
ン卿の写真が印刷されている。年末の
忙しい中、この缶紅茶でリプトン卿の
ようにちょっと一服してみないか。

「牛乳23%使用」とある通り、普通のミルクティ
ーよりも牛乳感は強く感じる。牛乳自体の甘さ
も感じる。売っている自販機が少ないのが残念。

●五段階評価

入手容易度　２
甘味　３
香り　３
ミルク度　４
あったか度　５

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