Dr.久須美のドリンク研究所 第7回

 
冬といえばコタツにミカン。
コタツがなくともオレンジティー。


日本たばこ産業から出た「オレンジティー」はオレンジ果汁が入っ
たフレーバーティー。果実の香りや味を引き立てるフレーバーティ
ーを作る秘密を探る。

 今回は日本たばこ産業(JT)のオ
レンジティーを紹介する。紅茶飲料で
果実フレーバーの紅茶というと、レモ
ンティーやアップルティーが一般的で
あるが、昨今のフレーバードコーヒー
ブームもあるのか、レモンやアップル
以外のフレーバードティーも販売され
るようになった。今回のオレンジティ
ーもその一つである。

 果実フレーバードティーというと、
どうしても果実フレーバーの方が強く
なってしまう。果実フレーバーに負け
ない紅茶を使わないと、果汁飲料みた
いになってしまうことが多い。紅茶を
飲みたいから紅茶飲料を買うわけなの
で、果実フレーバードティーでも紅茶
の味や香りもしっかり味わいたい。

 そこで、このオレンジティーが使っ
ているのがセイロン茶葉。最近日本で
販売されている缶紅茶はダージリン茶
が主で、セイロン茶を使っている物は
少ない。味が濃くて最近の日本人の口
に合わないというのも理由の一つであ
るらしい。そのため、セイロン茶を使
った缶紅茶で現在販売中のものは沖縄
限定の製品しか記憶が無い。

 飲んでみると、最初はオレンジ果汁
のように感じるが、だんだん紅茶の味
や苦みを感じてくる。これは淡い味の
紅茶ではできないことだろう。セイロ
ン茶にはセイロン茶ならではの使い道
があるわけだ。
●試飲コメント

オレンジティーだけあって、水色もオレンジ色が
かっている。香りも紅茶の香りよりオレンジの香
りを強く感じるが、飲むとちゃんと紅茶である。

●五段階評価

甘味 4
香り 3
止渇度 2
リラックス度 3
果実感 5


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