Dr.久須美のドリンク研究所 第13回

 
ファッショナブルなカップ缶入り
どこでも手軽に味わうカフェの味


 UCC上島珈琲の「キャラメ・ノアール」はいわゆるキャラメル
・マキアート。カフェならではの味を特徴あるカフェカップ缶入り
で提供しているが、どうしてカフェカップ缶が採用されたのか?

 キャラメルマキアートはこのコラム
でも伊藤園の製品を紹介したが、今度
はUCC製品「キャラメ・ノアール」
を紹介する。これは昨年秋に発売され
た「モカ・ラテ」や「ラテチーノ」の
姉妹品に当たる。特徴はもちろんカフ
ェカップ缶。おしゃれで持ちやすい事
が特徴の缶である。
 十数年前UCCから1缶150円も
する高級缶コーヒー出ていた事がある。
それに使われたのが「樽缶」という樽
型の缶だった。コーヒー豆は樽に入っ
ているから樽型の缶という非常に短絡
的な考えであるが、バブル時代だった
ので、こういうのもアリだったのだろ
う。そういう前科があったことも、今
回のカフェカップ缶採用を後押しした
のではないか。樽缶は大和製罐が製造
しているが、今回のカフェカップ缶は
東洋製罐製。異形缶分野への参入の契
機としたいという、製罐メーカーの思
惑もあると思う。
 UCCは業務用も手がけるコーヒー
メーカーであり、今までの製品はコー
ヒー感の強い製品が多かった。しかし、
これはコーヒー感が薄い。かと言って
安っぽさは全く感じない。
 量も手頃、甘さも充分なので、3時
のおやつには最適であろう。缶もおし
ゃれなデザインなので、若い女性が飲
んでも違和感無い。ぜひ一度コーヒー
タイムに飲んでいただきたい。
●試飲コメント

 見た目も味も香りもキャラメルそのまんま。あ
まりにもキャラメルの甘さが強すぎて、全然コー
ヒー感が無い。キャラメル牛乳か?

●五段階評価

苦み 1
甘さ 5
香り 4
コーヒー感 1
缶デザイン 3


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