Dr.久須美のドリンク研究所 第30回

 
高級感あふれるガラスびんで登場
甘い香りでくつろぐバニラカフェ


 アサヒ飲料の「デザートカフェ」シリーズは「甘さ」や「リラッ
クス」をコンセプトとし、缶コーヒーとの差別化を図ったコーヒー
飲料。そのシリーズの一つ「バニラカフェ」を紹介する。

 数年前からシアトル系コーヒーがブ
ームであるが、その流行もひとときの
ものではなく、定着したように感じる。
昨年までは街のカフェが舞台であった
が、今年からは主戦場がコンビニに移
り、飲料メーカー各社はいろいろな商
品を繰り出している。
 これらのコーヒー、甘さや香りを前
面に押し出し、覚醒が主目的である缶
コーヒーとは、同じコーヒー飲料でも
違う路線を走っている。
 そして最近発売されたのが、アサヒ
の「デザートカフェ」シリーズ。ソイ
ラテ(豆乳を使ったラテ)、ミルク&
カフェ、バニラカフェの3種類が発売
された。バニラカフェは容器に最近で
は珍しいガラスびんを使用している。
 ガラス瓶採用の理由は「高級感」。
どんなにプラ容器の製造技術が向上し
たと言っても、高級感でガラスに勝る
容器は無い。製造メーカーは山村硝子。
本誌6月1日号当欄で紹介したポスト
ウォーター・フラスコボトルと同じ会
社だ。この会社が作ったびんの美しさ
にはいつもウットリさせられる。
 このバニラカフェ、牛乳分が多いの
で、コーヒー飲料ではなく、乳飲料と
いうカテゴリに入る。ミルク感、バニ
ラの香りと甘さの相乗効果で、リラッ
クスタイムにはもってこいのコーヒー
だ。疲れているときに飲むと、このコ
ーヒーの効能がよくわかることだろう。
●試飲コメント

 商品のセールスポイント通り、バニラの味と甘
さが強い。コーヒーとしては割合薄めだが、乳飲
料なので舌触りはマイルド。

●五段階評価

甘さ 5
コーヒー感 2
酸味 0
香り 3
重量感 5


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