Dr.久須美のドリンク研究所 第35回

 
より過激に、よりマイルドに。
ロングセラーのバイオニック飲料


 チェリオの「ライフガード」は過激なネーミングとパッケージで
知られるコンビニ定番のバイオニック(超生命体)飲料。今回パッケ
ージがモデルチェンジされた理由は何だろう?


 ファッションだと迷彩柄というのは
一つのジャンルを築いているが、なぜ
か清涼飲料水のパッケージで迷彩柄と
いうのはあまり見かけない。昨年、ペ
プシコーラがBape缶を期間限定で
販売したこともあるが、コンビニで必
ず見る迷彩柄のパッケージというと、
チェリオの「ライフガード」だろう。


 商品自体は85年発売というロングセ
ラー商品である。中身はオロナミンC
やデカビタCのようなビタミン飲料。
今までは緑色のペットボトルで迷彩柄
とは言え、割合落ち着いたデザインだ
ったが、最近、ボトルが透明になり、
ボトル全体が派手な迷彩柄のラベルで
覆われることになった。
 どうして全体が迷彩柄になったか。
それはリサイクルの関係で着色ペット
ボトルを使わないよう、業界で申し合
わせをしたからである。透明ボトルだ
と、中身が日に当たることによる品質
低下が危惧される。そこで、全体を色
付きラベルで覆うことにより、今まで
の着色ボトルと同等の遮光性能を得て
いるのだ。ドリンク剤の瓶が茶色なの
も同じ理由だ。
 一昔前の製品に比べると弱炭酸にな
ったり、ガラナエキスが入らなくなっ
たりして中身の過激さが無くなったの
は以前の味を知る身としては残念だが、
時代に合わせた味で、これからもコン
ビニの定番であり続けることだろう。
●試飲コメント

 色も味もデカビタやオロナミンCと同じ。弱炭
酸なのが前記2品との大きな違いだが、昔のライ
フガードを知る者にとってはちょっと物足りない。

●五段階評価

甘さ 3
酸味 1
炭酸 2
香り 1
栄養補給感 5


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