JTの「アールカフェ ティー・オ・レ」はスタイリッシュウエ ーブ缶に入ったミルクティー。ここ数年流行している変形缶、ルー ツは十数年前にさかのぼることを知っていました?
一昔前くらいの喫茶店だとコーヒー は陶磁器のカップで出されるものと決 まっていたが、それがいつの間にかプ ラスチック製カップで出されるように なってしまった。 さて、今回紹介するのはJT(日本 たばこ産業)の「アールカフェ ティ ー・オ・レ」。同社ルーツシリーズの 姉妹品で、特徴ある缶(スタイリッシ ュウエーブ缶)に入っている。 この缶のスタイルは前述のプラスチ ック製カップを模したものである。他 社にも同様のスタイルの缶入りコーヒ ーがあるが、突然このような形の缶が 出てきたわけではない。変形缶が世に 出たのは十数年前のバブルの頃。UC Cが「樽缶」という缶に入った缶コー ヒーを販売したのが始まりである。
バブルがはじけた後も細々と樽缶入 り缶コーヒーは販売されていたが、90 年代中期に台湾に渡り変化を遂げ、ま るでグラスのような形の缶まで登場し た。それがカフェブームに乗って日本 に里帰りしたわけだ。
このアールカフェの缶は、ただ形が 面白いだけではない。ホット販売した 場合でも手をやけどしないよう、手で 持つ部分に厚手のシートを貼ってある。 これは日本人ならではの気配りだろう。 中身も缶のデザインに負けない凝っ た味付けになっている。一度は飲んで おくべき缶紅茶だと思う。●試飲コメント
水色からしても紅茶感が強いことがわかる。最 近は甘いだけのティーオレが多いが、これは一味 違う。後味の酸味も独特。
●五段階評価
甘さ 2 おしゃれ度 5 コク 4 香り 3 ミルク感 4