カルピスの「さわやかレモンとカルピス」は、カルピスにクリア
レモン果汁を加え、おいしい水で仕上げた乳性飲料。コンク製品の
時代から、果汁入りカルピスの歴史を追ってみる。

　今回紹介するのは「さわやかレモン
とカルピス」。水で薄めなくとも飲め
るカルピスとして91年に「カルピスウ
ォーター」が発売されてからすでに11
年。当時はプレーンなカルピス味だけ
であったが、最近は果汁入りの製品が
多数販売されている。
　果汁入りカルピスというと、私が小
さかった頃はまだコンク（濃縮）飲料
だった。それもお中元などのいただき
物でしか飲めない貴重な飲み物だった。
その割には喜んでたくさん飲んでしま
うので、すぐ無くなってしまい、もっ
とゆっくり飲めば良かったといつも後
悔してばかりいた。
　カルピスウォーターで果汁入りが発
売されたのは93年。牛乳にレモン果汁
を入れると固まるのに、どうしてカル
ピスにレモン果汁を入れるのかと思っ
たが、乳酸菌飲料の酸味にレモンの酸
味が加わり、よりさっぱりとした味と
なった。このカルピスウォーターのレ
モン味が出たことが、その後、りんご、
グレープフルーツ、アセロラなどいろ
いろな果汁入りカルピスが販売される
きっかけとなった。
　この「さわやかレモンとカルピス」、
使っているレモン果汁はレモンを搾っ
てから苦みや雑味を取り除いたクリア
レモン果汁を使用している。すっきり
とした味わいは、「初恋の味」をより
強く印象づけることであろう。

　水色は普通のカルピスだが、一口飲んでみると
レモン果汁を強く感じる。しかし後味はやっぱり
カルピス。甘酸っぱい風味は永遠の味。

●五段階評価

甘さ　３
酸味　４
香り　２
爽快感　４
乳酸菌感　５

戻る