伊藤園の「緑茶習慣」は、食物繊維入りの特定保健用食品として 厚生労働省から許可された緑茶飲料。緑茶飲料開発の歴史と市場の 発展、今後の展開を考える。
今回は伊藤園の「緑茶習慣」。食物 繊維入りで、特定保健用食品として厚 生労働省から許可された緑茶飲料であ る。特定保健用食品のお茶というと、 ヤクルトの蕃爽麗茶、以前紹介したカ ルピスの健茶王などがある。これらの お茶はどれも食事における糖の吸収を ゆるやかにし、血糖値の急激な上昇を 防ぐ働きがあるそうだ。 そういえば、伊藤園は日本で初めて 缶入り緑茶飲料を作った飲料メーカー と言われる。緑茶飲料を開発する上で 一番問題となるのが、酸化による水色 (すいしょく)の変化であった。急須 で緑茶をいれて、湯飲みに入れっぱな しにしておくと、どんどん色が変わっ てしまうが、これはお茶が酸化してい るからである。そこで伊藤園は「T/ Nブロー製法」を開発、原料や容器か ら徹底的に酸素を除去、缶緑茶をこの 世に送り出すことができたのだ。 その後、伊藤園だけでなく、他のメ ーカーからも多数の緑茶飲料が販売さ れ、早や十数年が経った。最近では玉 露を使用したり、抹茶も入り、味で勝 負の緑茶が多くなってきたが、中身は どんぐりの背比べ、CMタレントの勝 負になってきたような気がする。 「緑茶習慣」は、新しい緑茶飲料の道 をつけてくれるのではないだろうか。 今後も緑茶は伊藤園がリードしていく のではないかと思っている。●試飲コメント
最近の緑茶は玉露入りが多く、甘味もコクも深 めだが、これは味も見た目も普通の緑茶。もう少 しコクがあっても良かったと思う。
●五段階評価
甘味 3 渋み 2 香り 3 コク 2 ダイエット度 5