Dr.久須美のドリンク研究所 第58回

 
原点に戻ったロングセラー
新撰十六種類の素材のブレンド


 アサヒ飲料の「十六茶」がリニューアル、「新撰十六茶」として
発売された。十六種類の素材をブレンドしたおなじみの混合茶だが、
「16」という数字にはどういう意味があるのだろう?

 今回はアサヒ飲料の「新撰十六茶」
を紹介する。昨年はCMキャラクター
に藤原紀香を起用したが、発売十周年
の今年は初代CMキャラクター、小林
聡美が再登板することとなった。

 十六茶はもともと、アサヒの茶飲料
「お茶どうぞ」シリーズの中の一商品
として発売されたものである。実はシ
ャンソン化粧品がティーバックで販売
している(現在も販売中)ものを、ア
サヒ飲料が缶入り茶にしてヒット商品
となったのだ。アサヒの十六茶を知っ
ている人は多いと思うが、シャンソン
の十六茶を知っている人は、余程のお
茶マニアか健康マニアであろう。


 この「十六」という数字、陰陽五行
説から来ている。「五臓」(肝、心、
脾、肺、腎)と、それに従う「五腑」
(胆、小腸、胃、大腸、膀胱)に「心
包」と「三焦」を加えた六臓六腑、す
なわち12の臓器に効能があること、さ
らに「甘い」「苦い」「しょっぱい」
「酸っぱい」という4つの味覚を持つ
ということで、6+6+4=十六茶と
いうネーミングになっているそうだ。
数字が商品名に付いているお茶がたく
さん出回るようになったのは、十六茶
がヒットしたからである。
 以前の十六茶は割合クセのある味で
あったが、今回の十六茶は見違えるよ
うにすっきりした味になった。飲んで
みれば違いはすぐにわかるはずだ。
●試飲コメント

 この記事を書くのに久々十六茶を飲んだが、以
前の製品に比べあっさりしている感じを受けた。
爽健美茶よりもクセが無くなった気もする。

●五段階評価

甘味 3
苦み 1
香り 3
コク 2
健康度 5


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