Dr.久須美のドリンク研究所 第59回

 
1970年代のパンチある味わいを
クラシックタイプのコロンビア豆


 JTから発売された「ルーツ コロンビアクラシックブレンド」
は、より豊かな風味が特徴のクラシックタイプの缶コーヒー。とこ
ろで、「ルーツ」は他社からも出ていること知ってましたか?

 今回はJT(日本たばこ産業)の新
製品「ルーツ コロンビアクラシック
ブレンド」。最近流行の水みたいにす
っきりした缶コーヒーではなく、70年
代の喫茶店で出てきたような濃い味の
缶コーヒーである。
 ところで、「ルーツ」というブラン
ドはトヨタ、松下、グリコ等が企画し
た「Will」と同じ、企業横断ブラ
ンドである。ルーツの場合は、JT、
キーコーヒー、雪印の3社の共同ブラ
ンドの予定であったが、雪印は例の不
祥事で脱落し、結局、JT・キーコー
ヒーの共同ブランドとなっている。
 Willブランドは自動車から食品
まで同じブランド名であったために何
のブランドかわからなくなったこと、
有名企業が参加していることから、ブ
ランド名にアグラをかいたが故、尻す
ぼみになってしまったが、ルーツはコ
ーヒーのみであること、JTは缶コー
ヒー、キーコーヒーはレギュラーコー
ヒー、そして雪印は確かチルド製品担
当の予定であったことからわかるよう
に、棲み分けが明確になっていたので、
Willのような事にならず、企業横
断ブランドとしてまずますの成功を収
めているのだろう。
 今回のルーツの豆は品質が高く、レ
ギュラーコーヒーでも人気の高いコロ
ンビア豆。CMではないが「その豊か
な味わい」を感じてほしい。
●試飲コメント

 一口飲んですぐ感じるほど味が濃い。甘味も苦
みもコクも現在の一般的な缶コーヒーに比べると
2倍くらいに感じる。モーニングコーヒー向け?

●五段階評価

甘味 3
苦み 3
香り 2
コク 4
コーヒー感 5


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