サントリーの「暖屋(ほっとや)〜焙じ仕立て〜」は、温もりや暖 かみを楽しんでもらうべく、中味とパッケージにこだわったホット 専用のお茶。パッケージの唐草模様から思い出されるものは何?
今回はサントリーの「暖屋」。今年 の夏には、「涼屋」という麦茶が販売 され、当コラムでも紹介した。暖屋は 涼屋の冬季版に当たり、焙じ茶とゆず 湯の2種類が発売されたが、ゆず湯は 試飲が間に合わなかったので、今回は 焙じ茶を紹介する。 パッケージは涼屋と同じく東京・代 官山の手ぬぐい店「かまわぬ」が図柄 協力している。涼屋は手ぬぐい柄だっ たが、今回は風呂敷柄。焙じ茶は唐草 模様、ゆず湯は菱菊柄を使っている。 師走で夜逃げのシーズン(?)だから 風呂敷柄なのかとも思ったが、それは あまりにもブラック過ぎるか。 唐草模様というと、私のように高度 経済成長に少年期を過ごした者にとっ て思い出されるのはコメディアンの東 京ぼん太。唐草模様の風呂敷と同じ柄 のスーツを着てテレビに登場していた のを覚えている。そういえば、テレビ のコントで泥棒というと、口のまわり を真っ黒に塗って、必ず盗んだものを 唐草模様の風呂敷に包んで逃げ回った ものだが、東京ぼん太もそんな泥棒も はるか昔の話になってしまった。 「涼屋」はさっぱりとした麦茶だっ たが、「暖屋」は焙じ茶を中心に強火 入れ茶葉をブレンドしている。味は濃 いめで、コクと甘味のある日本茶に仕 上がっている。仕事の合間にほっとし たいとき、手にとってみてほしい。●試飲コメント
冬に飲むお茶らしく、濃いめの味付け。そのせ いかコクも深いし、甘味も強い。冷えた状態で飲 んだので、あまり香りを感じなかった
●五段階評価
渋み 3 香り 2 コク 4 甘味 3 温かみ 5